この記事を書いた人:光栄水産(兵庫県赤穂市・坂越湾で牡蠣を育て、加工まで行う生産者)
10月に入ると、デパートやお店でお歳暮のカタログを見かけるようになります。「お歳暮っていつから贈ればいいの?」「のしは何を選ぶ?」「海産物を贈るとき、気をつけることは?」――毎年のことなのに、いざとなると迷うことが多いのがお歳暮です。
結論からいうと、お歳暮は一般に12月上旬から12月20日ごろまでに届くように贈るのが目安とされています。ただし、時期の習わしは地域や家庭によって違い、近年は11月下旬ごろから贈る人も増えているといわれます。迷ったら、相手の住む地域の習わしに合わせるのがいちばんです。
この記事では、お歳暮の一般的な時期と地域による違い、のしや送り状のマナー、そして冷凍品や缶詰などの海産物を贈るときの注意点を、牡蠣の生産者の目線で紹介します。
- お歳暮はいつから?一般的な時期と地域の違い
- 時期を過ぎてしまったら
- のし・送り状の基本マナー
- 海産物を贈るときの注意
- よくある質問
お歳暮はいつから?一般的な時期と地域の違い
お歳暮は、一年の終わりに、お世話になった方へ感謝の気持ちを込めて贈るものです。もともとは、年の暮れに年神様へのお供え物を届けた習わしが始まりといわれています。
贈る時期は、一般に次のように言われることが多いようです。
| 地域 | よく言われる時期の目安 |
|---|---|
| 関東など | 12月上旬ごろから12月20日ごろまで(近年は11月下旬からも) |
| 関西など | 12月13日ごろ(正月の準備を始める「正月事始め」)から12月20日ごろまで |
ただし、これはあくまで一般的な目安です。同じ地域でも家庭によって考え方が違うこともありますし、近年は早めに贈る傾向もあるといわれます。迷ったときは、相手の地域の習わしや、これまでのやりとりに合わせるのが失礼のない選び方です。
また、年末が近づくと、配送が混み合ったり、相手が帰省や旅行で家を空けたりすることも増えます。12月の中ごろまでに届くように準備しておくと、あわてずにすみます。
時期を過ぎてしまったら
お歳暮の時期に間に合わなかった場合は、表書きを変えて贈る方法があります。
| 届く時期 | 表書き |
|---|---|
| 年内 | 御歳暮 |
| 年明けから松の内(地域によって違う) | 御年賀 |
| 松の内が明けてから立春ごろまで | 寒中御見舞(目上の方には寒中御伺) |
松の内の期間も地域によって違いがあります。贈る相手の地域に合わせて表書きを選びましょう。
のし・送り状の基本マナー
のし紙と水引
お歳暮には、紅白の蝶結び(花結び)の水引が印刷されたのし紙を使うのが一般的です。蝶結びは何度でも結び直せることから、「何度あってもよいこと」に使われます。表書きは水引の上に「御歳暮」、下に贈り主の名前を書きます。
のし紙の右上についている飾りの「熨斗(のし)」は、もともと薄くのばして干したあわびを表したものといわれています。そのため、魚介類などの生ものを贈るときは、この熨斗の飾りを付けないのが本来の考え方とされています。ただ、最近はあまり気にしないことも多く、贈る品物やお店の案内に合わせて選ぶとよいでしょう。
内のしと外のし
のし紙を包装紙の内側にかけるのが「内のし」、外側にかけるのが「外のし」です。配送で贈るときは、のし紙が汚れたり破れたりしにくい内のしが選ばれることが多いようです。
送り状(あいさつ状)
本来、お歳暮は持参してあいさつするものでしたが、今は配送が一般的です。その代わりに、品物が届く前に、手紙やはがきで「お歳暮をお送りしました」と知らせるのが丁寧とされています。これを「送り状」と呼びます。親しい間柄なら、メールや電話で一言伝えるだけでも、相手は受け取りの準備がしやすくなります。
海産物を贈るときの注意
年末の食卓を彩る海産物は、お歳暮の定番のひとつです。ただ、冷凍品や生ものは、受け取る側の都合に左右されやすい贈り物でもあります。生産者として、次の4つを気にかけていただけるとうれしいです。
1. 冷凍品は、相手の冷凍庫の空きを考える
年末は、どの家庭も冷凍庫がいっぱいになりがちです。冷凍品を贈るときは、量が多すぎないか、小分けになっているかを確かめましょう。親しい相手なら、「冷凍のものを送ってもいい?」と一言聞いておくと親切です。冷凍の贈り物の受け取りについては、冷凍のお取り寄せ、受け取り日の決め方|お盆前に冷凍庫を空ける手順も参考にしてください。
2. 受け取れる日を確かめる
冷凍品・冷蔵品は、届いたらすぐに冷凍庫・冷蔵庫に入れる必要があります。相手が家にいる日を確かめてから、届く日を決めるのが基本です。年末は帰省や旅行で留守にする家庭も多いので、早めに予定を聞いておきましょう。
3. 常温で保存できる缶詰は、相手の負担が少ない
冷凍庫や冷蔵庫の空きを気にしなくてよいのが、缶詰の良いところです。受け取る日を気にしすぎなくてよく、好きなときに開けて楽しめます。賞味期限は缶の底に書かれているので、贈る前に確かめておくとよいでしょう。日持ちする贈り物の考え方は、帰省のお礼に贈る品の選び方|日持ちする牡蠣の缶詰ギフトでも紹介しています。期限の考え方は賞味期限と消費期限の違い|冷凍の牡蠣・缶詰はどう考える?もどうぞ。
4. 冬の生の牡蠣は、シーズンを確かめる
光栄水産の生の殻付き牡蠣「坂越の生かき」は例年12月中旬〜5月中旬、生のむき身は例年11月中旬〜4月下旬がシーズンです。時期は、その年の海の状況によって前後します。販売の情報は、通販サイトのお知らせや商品ページでご案内します。
よくある質問
Q. 喪中の相手にお歳暮を贈ってもいいですか?
A. お歳暮はお祝いではなく感謝の贈り物なので、一般には喪中でも贈ってよいとされています。その場合は、紅白の水引を避け、白無地の紙や短冊に「御歳暮」と書くのが一般的です。四十九日を過ぎていない場合などは、時期をずらして「寒中御見舞」とする考え方もあります。
Q. お歳暮をいただいたら、お返しは必要ですか?
A. お歳暮はお礼の気持ちを伝える贈り物なので、基本的にお返しは必要ないとされています。その代わり、受け取ったらできるだけ早く、お礼の手紙や電話で感謝を伝えましょう。
Q. 一度贈ったら、毎年贈らないといけませんか?
A. お歳暮は、毎年続けて贈るものとされています。一度だけのお礼なら、「御礼」として贈る方法もあります。
まとめ
- お歳暮は、一般に12月上旬〜12月20日ごろに届くように贈るのが目安。時期は地域や家庭によって違う
- 時期を過ぎたら、「御年賀」「寒中御見舞」に表書きを変える
- のしは紅白の蝶結び。生ものの海産物には熨斗の飾りを付けないのが本来の考え方とされる
- 冷凍品は相手の冷凍庫の空きと受け取れる日を確かめる。常温の缶詰は相手の負担が少ない
贈り物は、届いたときに相手が困らないことがいちばんです。今年のお歳暮選びの参考にしてみてください。
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お歳暮の時期・のし・表書きは一般的な習わしの説明で、地域や家庭によって異なります。光栄水産の生鮮品の時期は社内資料にもとづく例年の目安で、その年の海の状況によって変わります。缶詰の賞味期限は缶の底の表示を、冷凍品の保存方法・期限は各商品の表示をご確認ください。
※画像はイメージです