この記事を書いた人:光栄水産(兵庫県赤穂市・坂越湾で牡蠣を育て、加工まで行う生産者)
今日9月23日は秋分の日。お店に「新米」の文字が並び始めるころです。せっかくの新米、いつもの炊飯器ではなく土鍋で炊き込みご飯にしてみませんか。「土鍋は火加減が難しそう」「炊き込みご飯だと焦げつきそう」と感じている方も、ポイントを押さえれば思ったより簡単に炊けます。
結論からいうと、土鍋で新米の炊き込みご飯をおいしく炊くコツは、①水加減は表示どおりを基本に、新米ならほんの少し控えめ、②「中火で沸騰→弱火→火を止めて蒸らす」の3段階、③おこげは最後に短く強火の3つです。
この記事では、坂越(さこし)湾のかきが入った「かき飯の素」を使って、土鍋で炊くときの水加減・火加減・時間の目安と、おこげの楽しみ方を紹介します。
- 秋分の日と新米
- 用意するもの
- 新米の水加減
- 土鍋の火加減と時間の目安
- おこげの楽しみ方
- よくある質問
秋分の日と新米
2026年の秋分の日は9月23日(水)です。秋分は昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、国民の祝日に関する法律では「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日とされています。秋のお彼岸の中日にもあたり、家族が集まる家庭も多いでしょう。
ちょうどこのころから、その年に収穫されたお米が「新米」として出回り始めます。新米は水分を多く含み、つやと香りがよいのが特徴。炊き込みご飯にすると、具の旨みを吸ったご飯がふっくらと炊き上がります。家族がそろう祝日の食卓に、土鍋ごと出せる炊き込みご飯は、それだけでごちそうになります。
用意するもの
| もの | 目安・ポイント |
|---|---|
| かき飯の素 | 1袋(1袋で米2〜3合分) |
| 新米 | 2〜3合(かき飯の素の表示に合わせる) |
| 水 | かき飯の素の表示どおりの量を基本に |
| 土鍋 | 炊く量に対して余裕のある大きさ。ふたに穴のあるものが一般的 |
| あれば | 三つ葉・小ねぎ・刻みのりなど、彩りの薬味 |
かき飯の素は、坂越産のかきが入った炊き込みご飯の素です。常温で保存できるので、新米が届いた日や、急に家族が集まることになった日にもすぐ使えます。炊飯器で炊くときの基本は、かき飯の素で炊く大人数の炊き込みご飯|お盆のおもてなしにでも紹介しています。
新米の水加減
炊き込みご飯の素を使うときは、素に含まれる調味液も水分の一部になります。まずはパッケージに書かれた水加減を基本にしてください。そのうえで、新米を使うときは次の点を意識すると、べちゃっとしにくくなります。
- 米は手早く洗う:新米は水を吸いやすいので、最初の水はすぐに捨て、やさしく2〜3回洗う
- 浸水は30分ほど:土鍋は炊飯器のように自動で浸水してくれないので、洗った米を水に浸けておく。新米は長く浸けすぎない
- 水はほんの少し控えめに:新米は水分が多いため、表示の水加減から、気持ち少なめにするとちょうどよいことが多い。初めて炊くときは表示どおりで炊き、好みで次回から調整するのがおすすめ
- 調味液と具は炊く直前に:調味液を入れてから長く置くと、米が水を吸いにくくなる。浸水が終わってから、かき飯の素の表示に従って加える
土鍋の火加減と時間の目安
土鍋炊きは「中火で沸騰させる→弱火で炊く→火を止めて蒸らす」の3段階です。時間は2〜3合の場合の一般的な目安です。土鍋の大きさや厚み、コンロの火力で変わるので、最初の1回は音と香りを確かめながら炊いてみてください。
| 段階 | 火加減 | 時間の目安 | 見るポイント |
|---|---|---|---|
| 1. 沸騰させる | 中火 | 10分前後 | ふたの穴から勢いよく湯気が出て、ふつふつと音がする |
| 2. 炊く | 弱火 | 12〜15分 | 音が「ぐつぐつ」から「ぱちぱち」と小さく変わってくる |
| 3. 蒸らす | 火を止める | 10〜15分 | ふたは開けない。余熱で芯までふっくら |
沸騰までは中火で、急がない
強火で一気に沸騰させると、鍋底だけが先に焦げて、上のほうに芯が残りやすくなります。中火でじっくり温度を上げるのが、ふっくら炊くコツです。土鍋は急な温度変化に弱いので、空だきや、熱い土鍋をぬれた場所に置くことも避けましょう。
ふたは最後まで開けない
途中でふたを開けると、中の蒸気と熱が逃げて炊きむらの原因になります。炊けたかどうかは、音と香り、ふたの穴から出る湯気の量で判断します。
おこげの楽しみ方
土鍋で炊くいちばんの楽しみが、鍋底にできる香ばしいおこげです。炊き込みご飯は、調味液にしょうゆや糖分が入っているぶん、白いご飯よりも焦げ色がつきやすいのが特徴です。
- つけ方:弱火で炊き終えたら、火を止める前に強火で10〜20秒ほど。「ぱちぱち」という音が大きくなり、香ばしい香りがしてきたら火を止める
- 焦がしすぎないために:炊き込みご飯は焦げやすいので、最初は短めに。焦げくさいにおいがしたらすぐに火を止める
- 食べ方:おこげはしゃもじでこそげて、そのまま、または小さなおにぎりに。だしやお茶をかけてお茶漬け風にしても香ばしい
炊き上がったら、底から大きく混ぜる
蒸らし終わったら、しゃもじを鍋の縁に沿って入れ、底から大きく返すように混ぜます。具と調味液の味が上と下でそろい、余分な水分も飛びます。器に盛ったら三つ葉や小ねぎを散らせば、秋の食卓らしい彩りに。新米と牡蠣の組み合わせについては、旬をダブルで味わう!新米と牡蠣の贅沢な組み合わせもあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 土鍋がなくても作れますか?
A. 炊飯器でも作れます。その場合はかき飯の素の表示どおりに、炊き込みご飯のコースや普通のコースで炊いてください。厚手の鍋でも、土鍋と同じ「中火で沸騰→弱火→蒸らす」の流れで炊けます(鍋によって時間は変わります)。
Q. 具を足してもいいですか?
A. しめじやまいたけなど、秋のきのこを少し足すと香りが増します。具が増えると水分が出るため、水加減はやや控えめに。入れすぎると炊きむらの原因になるので、少量にとどめましょう。
Q. 残ったらどうすればいいですか?
A. 炊き込みご飯は傷みやすいので、炊飯器や土鍋に入れたまま置いておかず、早めに食べきるのがおすすめです。残った分は粗熱をとって1食分ずつラップで包み、冷凍しておくと便利です。食べるときは中までしっかり温めてください。
まとめ
- 2026年の秋分の日は9月23日。新米が出回り始める時期
- 水加減はかき飯の素の表示どおりが基本。新米ならほんの少し控えめに
- 土鍋は「中火で沸騰(10分前後)→弱火(12〜15分)→蒸らし(10〜15分)」が目安
- おこげは最後に強火で10〜20秒。炊き込みご飯は焦げやすいので短めから
土鍋のふたを開けた瞬間に立ちのぼる香りは、家族が集まる日のいちばんのごちそう。秋分の日の食卓に、新米で炊くかき飯をどうぞ。
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出典:内閣府「国民の祝日について」(秋分の日の趣旨)、国立天文台「暦要項」(秋分の日の日付)。水加減・火加減・時間は家庭での調理の一般的な目安です。分量・作り方・保存方法は、かき飯の素の商品表示に従ってください。
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