この記事を書いた人:光栄水産(兵庫県赤穂市・坂越湾で牡蠣を育て、加工まで行う生産者)
秋が近づくと、青果売り場で長いもを見かけることが増えてきます。すりおろしてとろろにするのも定番ですが、「たまには違う食べ方をしたい」「子どもも喜ぶおかずにしたい」という方におすすめなのが、ふわふわ焼きです。
結論からいうと、すりおろした長いもに卵と少しの粉を合わせ、牡蠣を入れてフライパンで焼くだけ。外は香ばしく、中はふわっととろける、お好み焼きともとろろとも違う一皿になります。ポイントは、生地の配合と牡蠣を入れるタイミングです。
この記事では、長いものすりおろし方と卵の配合、牡蠣を入れるタイミング、ソースとポン酢の2通りの食べ方を紹介します。
- 長いものふわふわ焼きとは?
- 材料(2人分・直径約20cm1枚分)
- 長いものすりおろし方と、卵の配合
- 作り方:牡蠣を入れるタイミングがコツ
- ソース・ポン酢、2通りの食べ方
- よくある質問
長いものふわふわ焼きとは?
長いものふわふわ焼きは、すりおろした長いもを主な生地にして焼く料理です。小麦粉をたっぷり使うお好み焼きとちがい、長いもの粘りで生地をまとめるので、焼くとふわっと軽い食感になります。居酒屋のメニューで「山いも鉄板焼き」などの名前で見かけることもあります。
長いものやさしい味わいは、牡蠣の旨みとよく合います。牡蠣の香ばしさと、とろりとした生地を一緒に口に運ぶと、それだけでごちそう感のある一皿です。
材料(2人分・直径約20cm1枚分)
- 冷凍むき牡蠣200g(生食用) 100〜150g
- 長いも 約300g(15cmほど)
- 卵 1個
- 小麦粉(または片栗粉) 大さじ2
- 白だし 小さじ2(なければしょうゆ小さじ1+塩少々)
- 小ねぎ 3〜4本
- サラダ油 大さじ1
- 【ソースで】お好み焼きソース・マヨネーズ・かつお節・青のり
- 【ポン酢で】ポン酢・大根おろし・小ねぎ
牡蠣の量はお好みで調整してください。生地とのバランスを考えると、1枚に100〜150gくらいが食べやすい量です。
長いものすりおろし方と、卵の配合
皮はピーラーで、持つ部分を残す
長いもはピーラーで皮をむきます。全部むくとすべって持ちにくいので、手で持つ部分の皮を少し残しておくとすりおろしやすくなります。長いもに触れると手がかゆくなることがあるので、気になる方は手袋をするか、ポリ袋をかぶせて持つと楽です。
すりおろし器で円を描くように
すりおろし器に長いもを当て、円を描くように動かすと、なめらかにおろせます。「ふわふわ感」を強くしたいときはすり鉢でさらにすると、空気を含んで軽い食感になります。食感を残したい方は、一部を角切りにして加えるのもおすすめです。
生地の配合の目安
| 仕上がり | 長いも300gに対する配合 |
|---|---|
| とろとろ | 卵1個・粉 大さじ1。返すときにくずれやすいので、小さめに焼く |
| ふわふわ(基本) | 卵1個・粉 大さじ2。返しやすく、中はやわらか |
| しっかり | 卵1個・粉 大さじ3。お好み焼きに近い食べごたえ |
作り方:牡蠣を入れるタイミングがコツ
- 冷凍むき牡蠣は商品の表示に従って解凍し、キッチンペーパーで水気をしっかりふく。大きいものは半分に切る
- ボウルにすりおろした長いも、卵、粉、白だしを入れて混ぜる。小ねぎは小口切りにして半量を加える
- フライパンに油を中火で熱し、牡蠣を並べて両面をさっと焼く
- 牡蠣の上から生地を流し入れ、丸く形をととのえる。ふたをして弱めの中火で5〜6分焼く
- 底に焼き色がついたら、フライ返しで裏返す(大きな皿をかぶせてひっくり返すと失敗しにくい)
- ふたをして、さらに4〜5分焼く。牡蠣の中心まで火が通ったのを確かめて、器に盛る
牡蠣は「先に焼いて、生地をかぶせる」
牡蠣を生地に混ぜこむと、焼いている間に水分が出て生地がべたつきやすくなります。先にフライパンで牡蠣の表面を焼き、その上から生地を流すと、牡蠣は香ばしく、生地はふわっと仕上がります。
中心までしっかり加熱
生地に包まれた牡蠣は火が通ったか見えにくいので、焼き時間はしっかりとりましょう。加熱の目安は、中心部が85〜90℃で90秒以上です(厚生労働省)。心配なときは、焼き上がりに竹串を刺したり、端の牡蠣を切ったりして確かめてください。
ソース・ポン酢、2通りの食べ方
ソースで:お好み焼き風
お好み焼きソースとマヨネーズをかけ、かつお節と青のりをのせれば、子どもも喜ぶお好み焼き風に。牡蠣の旨みと甘めのソースがよく合い、ごはんのおかずにもなります。
ポン酢で:さっぱり和風
大根おろしをのせてポン酢をかけ、残りの小ねぎを散らすと、さっぱりした和風の味わいに。お酒のおつまみにもぴったりです。七味唐辛子をふるのもおすすめです。
ポン酢で食べる牡蠣料理は、ポン酢でさっぱり!簡単牡蠣レシピ3選でも紹介しています。
よくある質問
Q. 大和いもやいちょういもでも作れますか?
A. 作れます。長いもより粘りが強いので、生地がもったりしたら水やだしを少し足して調整してください。
Q. 裏返すときにくずれてしまいます。
A. 底がしっかり焼けるまで待ってから返すのがコツです。不安なときは、フライパンに大きな皿をかぶせてひっくり返し、すべらせるように戻すと失敗しにくくなります。小さく何枚かに分けて焼くのもおすすめです。
Q. 余った長いもはどうすればいいですか?
A. 切り口をラップでぴったり包み、冷蔵庫の野菜室で保存して早めに使いきってください。
まとめ
- 長いものふわふわ焼きは、すりおろした長いもに卵と少しの粉を合わせて焼く料理
- 粉の量で「とろとろ」「ふわふわ」「しっかり」を調整できる
- 牡蠣は先に焼いてから生地をかぶせ、中心部85〜90℃で90秒以上を目安に加熱する
- ソースでお好み焼き風に、ポン酢でさっぱり和風に
フライパンひとつで作れる、秋らしいやさしい味のおかずです。長いもを見かけたら、ぜひ試してみてください。
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出典:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」(加熱の目安)。分量・手順は家庭での調理の目安です。解凍の方法・保存方法・期限は、冷凍むき牡蠣の商品表示に従ってください。
※画像はイメージです