牡蠣のエスカベッシュ|作り置きできる南欧風マリネ

この記事を書いた人:光栄水産(兵庫県赤穂市・坂越湾で牡蠣を育て、加工まで行う生産者)

暑い日が続くと、冷蔵庫から出してすぐ食べられるおかずがありがたいもの。「作り置きしたいけれど、魚介のおかずはレパートリーが少ない」という方におすすめなのが、牡蠣のエスカベッシュです。

結論からいうと、エスカベッシュは焼いた牡蠣を、野菜と一緒に酢とオリーブオイルのマリネ液に漬けるだけの南欧風の一品です。おいしく作るコツは3つ。牡蠣は粉をまぶして焼いてから漬ける、マリネ液は温かいうちにかける、冷やして味をなじませる、です。冷凍むき牡蠣を使えば、下処理の手間もかかりません。

  • エスカベッシュとは?南蛮漬けとの違い
  • 牡蠣のエスカベッシュの材料
  • 作り方と、おいしく仕上げる3つのコツ
  • マリネ液の配合アレンジ
  • 保存と食べ方のアイデア
  • よくある質問

エスカベッシュとは?南蛮漬けとの違い

エスカベッシュは、揚げたり焼いたりした魚介を、酢と油のマリネ液に野菜と一緒に漬ける料理です。スペインやポルトガルなど南ヨーロッパの料理として知られ、さまざまな国に似た料理があります。

日本の南蛮漬けとよく似ていますが、南蛮漬けがしょうゆやだしを使った甘酢に漬けるのに対し、エスカベッシュはワインビネガー(または酢)とオリーブオイルが中心。さっぱりしながらも、オイルのコクがある洋風の味わいです。甘酢の南蛮漬けが好きな方は、揚げ牡蠣の南蛮漬けの記事もあわせてどうぞ。

牡蠣のエスカベッシュの材料

材料(作りやすい分量・3〜4人分)

  • 冷凍むき牡蠣 200g
  • 玉ねぎ 1/2個
  • にんじん 1/3本
  • パプリカ(赤・黄)各1/4個
  • セロリ 1/3本(なければきゅうりで)
  • 薄力粉 大さじ1、塩・こしょう 少々
  • オリーブオイル 大さじ1(焼く用)
  • 【マリネ液】酢(白ワインビネガーでも)大さじ4、オリーブオイル 大さじ3、砂糖 小さじ2、塩 小さじ1/2、ローリエ 1枚、にんにく(薄切り)1かけ、粒こしょう 少々

夏野菜のパプリカを使うと、彩りがぐっと華やかになります。辛いのがお好きなら、赤唐辛子を1本加えてもおいしいですよ。

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作り方と、おいしく仕上げる3つのコツ

作り方

  1. 野菜を切る:玉ねぎは薄切り、にんじん・パプリカ・セロリは細切りにして、保存容器に入れておく
  2. マリネ液を作る:小鍋にマリネ液の材料を入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせて砂糖と塩を溶かす
  3. 牡蠣の準備:冷凍むき牡蠣は商品の表示に従って解凍し、キッチンペーパーで水気をしっかりふく。塩・こしょうをふり、薄力粉を薄くまぶす
  4. 牡蠣を焼く:フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、牡蠣を並べて両面に焼き色がつくまで焼く。中心までしっかり火を通す
  5. 漬ける:焼きたての牡蠣を野菜の上にのせ、温かいマリネ液を回しかける
  6. 冷やす:粗熱がとれたらふたをして冷蔵庫へ。30分ほど置くと味がなじむ

コツ1:粉をまぶして焼いてから漬ける

牡蠣に薄力粉を薄くまぶして焼くと、表面に香ばしい膜ができ、マリネ液がよくからみます。身がくずれにくくなるのもうれしいポイントです。

コツ2:マリネ液は温かいうちに

温かいマリネ液をかけると、野菜がほどよくしんなりし、牡蠣にも味が入りやすくなります。酢の角もやわらぎ、まろやかな酸味に仕上がります。

コツ3:牡蠣は中心までしっかり加熱

冷凍むき牡蠣は生食用ですが、焼いて使う場合は中心部が85〜90℃で90秒以上になるまで加熱してください(厚生労働省の目安)。身がふっくらとふくらみ、中まで色が変わったら加熱できたサインです。大きな粒は半分に切って確かめましょう。

マリネ液の配合アレンジ

好み変え方
酸味をやわらかく砂糖を小さじ1増やす、または酢の一部をりんご酢に
さわやかに仕上げにレモンの薄切りを2〜3枚加える
和風にオリーブオイルを半量にし、しょうゆ小さじ1と青じそを加える
スパイシーに赤唐辛子とカレー粉少々を加える

保存と食べ方のアイデア

エスカベッシュは作り置き向きのおかずですが、保存は冷蔵で、なるべく早めに食べきるようにしましょう。取り分けるときは、清潔な箸やスプーンを使いましょう。

  • そのまま前菜に:冷やして小鉢に。白ワインや冷えたビールのおともに
  • バゲットにのせて:薄切りのバゲットに野菜と牡蠣をのせ、マリネ液を少したらす
  • サラダの具に:グリーンリーフやベビーリーフと和え、マリネ液をドレッシング代わりに
  • 冷製パスタに:ゆでて冷水でしめたカッペリーニと和えれば、夏のランチに

作り置きのおかずがもう一品ほしい日は、ピクルスの記事も参考にしてみてください。牡蠣のエスカベッシュと並べると、食卓が一気にパーティー気分になります。

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よくある質問

Q. 揚げて作ってもいいですか?

A. はい。少し多めの油で揚げ焼きにすると、より本格的な食感になります。揚げる場合も、牡蠣の中心までしっかり火を通してください。

Q. 酢はどれを使えばいいですか?

A. 白ワインビネガーを使うと洋風の香りが立ちますが、家にある米酢や穀物酢でもおいしく作れます。酸味が強いと感じたら、砂糖で調整しましょう。

Q. 冷凍保存はできますか?

A. 野菜の食感が変わりやすいため、冷凍はおすすめしません。冷蔵で保存して、早めに食べきってください。下味をつけた牡蠣をストックしておきたい方は、牡蠣の下味ストックの記事が参考になります。

まとめ

  • エスカベッシュは、焼いた魚介を野菜と一緒に酢とオイルのマリネ液に漬ける南欧風の料理
  • 牡蠣は粉をまぶして焼き、中心部85〜90℃で90秒以上を目安に加熱する
  • マリネ液は温かいうちにかけ、冷蔵庫で30分ほど置いて味をなじませる
  • 保存は冷蔵で、早めに食べきる

冷蔵庫にひと鉢あると、暑い日の食卓がぐっと楽になります。色とりどりの夏野菜で、牡蠣のエスカベッシュを作ってみてください。

出典:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」(加熱の目安)。分量は家庭での調理の目安です。解凍の方法・保存方法・期限は、冷凍むき牡蠣の商品表示に従ってください。
※画像はイメージです