この記事を書いた人:光栄水産(兵庫県赤穂市・坂越湾で牡蠣を育て、加工まで行う生産者)
過ごしやすい気候になり、紅葉狩りやピクニック、運動会など、お弁当を持って出かける機会が増える季節です。「朝はバタバタするから、できることは前日に済ませたい」「秋とはいえ、昼間は暖かい日もあって傷みが心配」という方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、秋の行楽弁当をおいしく、気持ちよく食べるためのポイントは①前日は「下ごしらえ」と「味のしみるおかず」まで、②おかずは中心までしっかり加熱し、よく冷ましてから詰める、③保冷剤と保冷バッグで持ち歩き、早めに食べるの3つです。
この記事では、前日に準備できるおかずと当日の段取り、傷みにくい詰め方の基本、ごはんの素で作るおにぎりのアイデアを紹介します。
- 前日と当日の段取り
- 前日に作れるおかず
- 傷みにくい詰め方の基本
- ごはんの素で作るおにぎり
- よくある質問
前日と当日の段取り
行楽弁当は品数が多くなりがち。前日と当日に分けて考えると、朝の作業がぐっと軽くなります。
| いつ | やること |
|---|---|
| 前日の昼まで | 献立を決めて買い物。お弁当箱・保冷剤・保冷バッグ・おしぼりを出しておく |
| 前日の夜 | 野菜を切る、下味をつける、煮物などを作って冷蔵庫へ。お米をといで炊飯の予約 |
| 当日の朝 | 卵焼き・焼きもの・揚げものを作る。前日のおかずはしっかり温め直す。すべて冷ましてから詰める |
| 出発前 | 保冷剤をのせて保冷バッグへ。直射日光の当たらない場所に置く |
ポイントは、前日に作ったおかずも、当日の朝に中までしっかり温め直してから冷まして詰めること。前日に完成させて、冷蔵庫から出してそのまま詰めるよりも、ひと手間かけるほうが気持ちよく食べられます。
前日に作れるおかず
前日に向いているのは、味がしみるとおいしくなるおかずと、下ごしらえだけしておけるおかずです。
味がしみる煮物・炒め煮
- 里芋やにんじん、れんこんの煮物:汁気をよく切って詰める
- きんぴらごぼう:秋のごぼうで。しっかり炒め煮にして水分を飛ばす
- かぼちゃの甘煮:彩りがよく、行楽弁当が華やかに
下ごしらえだけしておくもの
- 唐揚げの鶏肉:下味をつけて冷蔵。揚げるのは当日の朝に
- たこの炒めもの:冷凍ボイルたこを表示に従って解凍し、食べやすく切っておく
たこは、当日の朝にしょうゆ・みりん・おろしにんにく少々でさっと炒め、照り焼き風にするのがおすすめ。弾力のある食感と甘辛い味で、冷めてもおいしいおかずになります。たこは加熱しすぎるとかたくなるので、全体が熱くなったら火を止めましょう。
傷みにくい詰め方の基本
秋は涼しくなったとはいえ、日中の気温が上がる日もあります。お弁当を作るときは、次の一般的な注意を守りましょう。
| ポイント | 具体的には |
|---|---|
| しっかり加熱する | 肉・魚・卵は中心まで火を通す。前日のおかずも朝に温め直す |
| よく冷ましてから詰める | ごはんもおかずも、湯気が出なくなるまで冷ます。ふたは冷めてから |
| 汁気を切る | 煮物は汁を切り、かつお節やすりごまをまぶして水分を吸わせる |
| 素手でさわらない | おにぎりはラップを使って握る。清潔な箸・お弁当箱を使う |
| 低い温度で持ち歩く | 保冷剤をのせて保冷バッグへ。車内や日なたに置かない |
| 早めに食べる | 作ってから時間をおかずに、お昼には食べきる |
牡蠣などの貝類を入れたいときは、生のままでは入れず、フライなどにして中心部が85〜90℃で90秒以上になるまでしっかり加熱したものにしましょう(厚生労働省の目安)。牡蠣フライを冷めてもおいしく仕上げるコツは、お弁当や作り置きに!牡蠣フライを冷めても美味しくする方法で紹介しています。
ごはんの素で作るおにぎり
行楽弁当の主役といえばおにぎり。白いごはんもよいですが、炊き込みご飯のおにぎりなら具も味もついているので、それだけでごちそうになります。炊飯器にお米とごはんの素を入れて予約しておけば、朝は握るだけです。
かき飯のおにぎり
かき飯の素は、坂越産のかきが入った炊き込みご飯の素。1袋で米2〜3合分が炊けます。しょうゆ味のごはんに牡蠣の旨みがしみて、冷めてもおいしいおにぎりになります。
たこ飯のおにぎり
たこ飯の素で炊いたごはんは、たこの食感が楽しいおにぎりに。白いりごまや刻んだ青じそを混ぜると、香りと彩りが加わります。たこ飯おにぎりの作り方|たこ飯の素で冷めてもおいしい夏のアレンジ3つもあわせてどうぞ。
握るときのコツ
- 炊き上がったら全体を混ぜ、バットに広げて粗熱をとる
- ラップに1個分をのせ、ふんわり包んで三角に握る
- 完全に冷めてから、のりを巻くか、ラップのままお弁当箱へ
2種類を握って並べれば、見た目にも楽しいお弁当に。ごはんの素はどちらも常温で保存できるので、行楽の予定に合わせて用意しておけます。
よくある質問
Q. 前日に握ったおにぎりを持って行ってもいいですか?
A. おにぎりは当日の朝に握るのがおすすめです。炊飯器の予約を使えば、朝に炊きたてを冷まして握れます。
Q. 保冷剤はどこに入れればいいですか?
A. 冷たい空気は上から下へ流れるので、お弁当箱の上にのせるのが一般的です。保冷バッグに入れ、直射日光の当たらない場所に置きましょう。
Q. 冷凍のおかずを凍ったまま入れてもいいですか?
A. 「自然解凍OK」と表示された市販の冷凍食品は、表示どおりに使えます。それ以外のおかずは、加熱してから冷まして詰めてください。
まとめ
- 前日は下ごしらえと味のしみるおかずまで。当日の朝にしっかり温め直す
- おかずもごはんもよく冷ましてから詰め、汁気を切る
- 生の牡蠣は入れない。入れるならしっかり加熱したものを
- 保冷剤と保冷バッグで持ち歩き、早めに食べる
段取りさえ決めておけば、行楽の朝も慌てずに済みます。秋晴れの日のお弁当が、楽しい思い出のひとつになりますように。
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出典:厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」(加熱の目安)。お弁当づくりの注意は家庭での一般的な注意です。分量・作り方・保存方法は各商品の表示に従ってください。
※画像はイメージです