火を使わない夏の晩ごはん|暑い日の台所を5分で終える考え方

この記事を書いた人:光栄水産(兵庫県赤穂市・坂越湾で牡蠣を育て、加工まで行う生産者)

お盆が明けても、まだまだ暑い日が続きます。夕方、キッチンに立つだけで汗がにじみ、「今日は火を使いたくない」と思う日も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、暑い日の晩ごはんを楽にするコツは、「主菜を作る」のをやめて「主菜を用意しておく」ことです。開けてすぐ食べられる加工品や缶詰を主菜にして、冷たい副菜を1〜2品添えれば、火を使わずに5分ほどで食卓が整います。

この記事では、加工品・缶詰を主菜にする考え方、組み合わせやすい冷たい副菜、そして1週間の回し方の例を紹介します。

  • 暑い日の台所がつらい理由と、発想の切り替え
  • 考え方1:加工品・缶詰を「主菜」にする
  • 考え方2:冷たい副菜は「切るだけ・和えるだけ」
  • 考え方3:1週間の回し方の例
  • 火を使わない日を楽にする買い置きリスト
  • よくある質問

暑い日の台所がつらい理由と、発想の切り替え

夏の料理がつらいのは、暑さそのものに加えて、コンロの火や炊飯器の湯気で台所の温度がさらに上がるからです。煮物や揚げ物のように長く火を使う料理ほど、台所にいる時間も長くなります。

そこで考えたいのが、「全部を手作りしなくてもいい」という発想の切り替えです。手間のかかる主菜は、すでに調理された加工品や缶詰に任せて、自分は切る・和える・盛るだけ。それでも、器や盛り付けを工夫すれば、手抜きに見えない「ちゃんとした晩ごはん」になります。

考え方1:加工品・缶詰を「主菜」にする

主菜になる加工品の条件は、開けてすぐ食べられて、たんぱく質がとれて、ごはんやお酒に合うことです。牡蠣の加工品は、この条件にぴったり合います。

主菜にする品火を使わない食べ方
かきのオリーブオイル煮器に移して冷ややっこやトマトにのせる。オイルごとサラダに
かきの佃煮ごはんにのせる、刻んで混ぜごはんや冷やし茶漬けに
牡蠣のコンフィ(缶詰)オイルごと冷製パスタやサラダに。バゲットを添えて

牡蠣は、日本食品標準成分表(かき 養殖 生)によると、100gあたりたんぱく質6.9g、亜鉛14.0mg、鉄2.1mgを含む食材です(加工品の栄養成分は、それぞれの商品表示をご確認ください)。

加工品を主菜にするときのポイントは、器に移して盛り付けること。パッケージのまま出すより、ガラスの器や白い皿に移して薬味をのせるだけで、ぐっと食卓らしくなります。

開けてすぐ主菜になる

【かきのオリーブオイル煮】【かきの佃煮】火を使わずに、のせるだけ・混ぜるだけ

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考え方2:冷たい副菜は「切るだけ・和えるだけ」

副菜は、夏野菜を「切るだけ」「和えるだけ」で作れるものを選びます。

  • 冷やしトマト:くし形に切って塩をひとつまみ。オイル煮のオイルをかけても
  • たたききゅうり:ポリ袋に入れてたたき、塩・ごま油・白ごまで和える
  • 冷ややっこ:薬味をたっぷりのせて。オイル煮をのせれば主菜にもなる
  • みょうがと青じその浅漬け:刻んで塩でもみ、少し置くだけ
  • オクラのおかか和え:電子レンジで加熱してから刻み、かつお節としょうゆで

野菜は朝のうちに切って冷蔵庫に入れておくと、夕方は盛り付けるだけになります。ごはんは、まとめて炊いて小分け冷凍しておき、電子レンジで温めれば火を使わずにすみます。

考え方3:1週間の回し方の例

毎日同じ組み合わせだと飽きてしまうので、主菜の加工品を日替わりにして、副菜を組み合わせます。あくまで一例として、参考にしてみてください。

曜日主菜副菜・主食
月かきの佃煮の混ぜごはん冷やしトマト、みそ汁(湯を注ぐだけのもの)
火牡蠣のコンフィの冷製パスタグリーンサラダ
水オリーブオイル煮の冷ややっこたたききゅうり、白いごはん
木(買ってきたお惣菜の日)浅漬け
金コンフィとバゲットで家飲みカプレーゼ風トマト、オクラのおかか和え
土佃煮の冷やし茶漬け枝豆(冷凍のものを解凍)
日家族でゆっくり作る日—

ポイントは、「全部の日を火を使わない日にしない」こと。週に何日か「楽をする日」を決めておくだけでも、夏の台所はずいぶん楽になります。お惣菜の日や、家族が作る日を入れるのもおすすめです。

オイルごと使える缶詰

【牡蠣のコンフィ(缶詰)】冷製パスタやサラダに。バゲットを添えて家飲みにも

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火を使わない日を楽にする買い置きリスト

「火を使わない日」を思い立ったときにすぐ実行できるよう、次のようなものを常備しておくと便利です。

  • 主菜の候補:牡蠣の加工品・缶詰、豆腐、サラダチキンなど
  • 主食:小分け冷凍したごはん、そうめん(ゆでる日用)、バゲット
  • 香りの野菜:青じそ、みょうが、小ねぎ、しょうが
  • 調味料:ごま油、ポン酢、レモン汁、白ごま、かつお節

缶詰は常温で置いておける商品が多く、冷蔵庫の場所をとらないのも助かるところです。かきのオリーブオイル煮は要冷蔵の商品なので、冷蔵庫で保存してください。保存方法・期限は、いずれも商品の表示に従いましょう。

よくある質問

Q. 加工品ばかりだと、手抜きと思われないか心配です。

A. 器に移す、薬味をのせる、野菜を添えるといった「ひと手間」だけで、見た目はぐっと変わります。大切なのは、暑い時期を無理なく乗り切ることです。

Q. 電子レンジは使ってもいいですか?

A. はい。電子レンジはコンロに比べて台所が暑くなりにくいので、ごはんの温めや野菜の下ゆでに活用しましょう。

Q. 開けた缶詰が余ったら?

A. 缶のまま置かず、清潔な保存容器に移して冷蔵し、早めに食べきってください。

まとめ

  • 暑い日は「主菜を作る」から「主菜を用意しておく」に発想を切り替える
  • 牡蠣のオリーブオイル煮・佃煮・コンフィなど、開けてすぐ食べられる加工品を主菜に
  • 副菜は夏野菜を「切るだけ・和えるだけ」。野菜は朝のうちに切っておく
  • 1週間すべてではなく、「楽をする日」を決めて回す

暑さが続く日は、台所に立つ時間を短くして、その分ゆっくり食卓を囲んでみてください。

出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」(かき 養殖 生)。献立は一例です。保存方法・期限は、各商品の表示に従ってください。
※画像はイメージです