食べているのは“内臓”?牡蠣の身の正体を知っていますか?
ぷっくりとした見た目と濃厚なうま味で人気の牡蠣。その身の正体、気にしたことはありますか?実は、**私たちが食べている牡蠣の大部分は「内臓」**なのです。
牡蠣の身は「内臓+少しの筋肉」
一般的に、貝類の食べられる部分は貝柱や足の筋肉ですが、牡蠣の場合は少し異なります。殻を開けたときに現れるあの身は、消化管(胃や腸)、生殖腺(精巣や卵巣)、心臓、エラなどの内臓器官が中心。筋肉はごく一部にすぎません。
つまり、牡蠣は“内臓ごと味わう食材”なのです。
栄養価が高い理由もここにある
牡蠣が「海のミルク」と呼ばれるほど栄養価が高いのは、内臓を含めて丸ごと食べているから。亜鉛、鉄、ビタミンB12、タウリンなどが豊富で、
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免疫力の維持
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疲労回復
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肝機能サポート など、体にうれしい働きをしてくれる成分がぎっしり詰まっています。
「内臓=不安」はもう古い
内臓と聞くと敬遠する人もいますが、現在流通している牡蠣のほとんどは、衛生管理された海域で育ち、厳しい基準をクリアした食用牡蠣です。近年では、プロトン凍結といった高度な冷凍技術で、鮮度と安全性の両立も実現しています。
生でも加熱でも、ルールを守っていれば安心して楽しめます。
“命の中枢”を食べているという感覚
牡蠣の濃厚な味わいは、まさに命の中枢部をそのままいただいているからこそ。単なる魚介ではなく、**「海の生命力をそのまま味わう」**そんな感覚を覚えるはずです。
知ることで味わいも変わる——ぜひ次に食べるときは、その小さな身の奥に詰まったエネルギーに思いを巡らせてみてください。