えぐみが出る牡蠣・出ない牡蠣の違い
― 牡蠣がおいしく感じられるかは「選び方」と「扱い方」で決まる ―
「牡蠣は好き嫌いが分かれる食材」
そう言われる理由の多くは、えぐみにあります。
しかし実は、えぐみは牡蠣そのものの欠点ではなく、条件が重なった結果として出ていることがほとんどです。
そもそも、牡蠣の「えぐみ」とは?
牡蠣のえぐみは、
・苦味
・金属的な後味
・舌に残る違和感
として感じられます。
これは腐敗ではなく、旨み成分と一緒に出てしまう雑味が原因です。
えぐみが出やすい牡蠣の特徴
① 水分を多く含んでいる
身に余分な水分が多い牡蠣は、
加熱時に旨みと一緒に雑味も流れ出やすくなります。
・解凍時にドリップが多い
・身がぼんやり白い
こうした牡蠣は、えぐみが出やすい傾向があります。
② 急激な高温で加熱している
牡蠣は急に強火にかけると、
・身が縮む
・水分が一気に出る
・旨みと雑味が分離する
結果として、苦味だけが残りやすくなります。
③ 下処理で洗いすぎている
「きれいにしよう」と流水で何度も洗うと、
牡蠣本来の塩味や旨みまで流れてしまいます。
旨みが抜ける
→ 相対的に雑味が目立つ
→ えぐく感じる
という流れです。
えぐみが出にくい牡蠣の特徴
① 身の密度が高い
えぐみが出にくい牡蠣は、
・身が締まっている
・白と黒のコントラストがはっきりしている
これは旨みが身にしっかり蓄えられているサインです。
② ゆっくり火が入る
弱めの火で、じんわり加熱された牡蠣は、
旨みが中に留まり、雑味が表に出にくい。
結果、
・甘み
・コク
が前に出て、えぐみを感じにくくなります。
③ 水分コントロールができている
・解凍後に軽く水気を切る
・キッチンペーパーで表面を押さえる
これだけで、えぐみの出方は大きく変わります。
実は「小粒の牡蠣」のほうがえぐみにくい
小粒の牡蠣は
・水分量が少なめ
・味が均一
・加熱耐性が高い
ため、えぐみが出にくい傾向があります。
そのため、
家庭用・冷凍用・日常使いでは
小粒牡蠣=扱いやすいという評価につながります。
牡蠣のえぐみは「避けられる」
重要なのは、
・産地より
・サイズより
・価格より
どう選び、どう扱うか。
えぐみが出た経験がある人ほど、
「牡蠣が苦手」ではなく
「えぐい牡蠣に当たっただけ」
というケースが少なくありません。
まとめ
-
えぐみは牡蠣の欠点ではない
-
水分・火入れ・下処理で大きく変わる
-
小粒・密度の高い牡蠣はえぐみにくい
牡蠣は、正しく扱えば驚くほど素直な味の食材です。