岩牡蠣は育つまでに3年以上かかる|“ゆっくり育った分だけ、うまい理由”
スーパーや飲食店で見かける「牡蠣」。
多くの人が口にしているのは“真牡蠣”で、1〜2年で出荷されるスピーディーな育成サイクルの牡蠣です。
それに対して――
岩牡蠣は、出荷されるまでに3〜5年。
この育ちの“ゆっくりさ”こそが、岩牡蠣の濃厚さ・大きさ・特別感を生む理由なのです。
一粒に、3年以上の海の時間が詰まっている
岩牡蠣は、種付けから収穫までに最低でも3年、長いものだと5年以上かかります。
しかも多くは天然、もしくは海底養殖。
過酷な自然の中でじっくり育つため、成長スピードも個体差もあります。
そのあいだ、岩牡蠣は毎日海水をろ過しながら、
栄養を体に蓄え、身を大きくふくらませていきます。
「天然ものは数が少ない」と言われる理由も、この時間にあるのです。
真牡蠣との違いは「旨味の密度」と「食感の濃さ」
同じ“牡蠣”でも、食べ比べてみると岩牡蠣はまったく別物。
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真牡蠣:まろやかでクセが少ない。生でも加熱でも万能。
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岩牡蠣:クリーミーで濃厚、ぷりっぷりの肉厚感。まさに“夏のごちそう”。
これは育成期間だけでなく、海水の質・季節・環境にじっくり向き合った結果とも言えます。
時間をかけて育った分、味に深みと存在感がある。
そんな一粒が、岩牡蠣なのです。
「この牡蠣、大きい!」には理由がある
お取り寄せでも、初めて見ると驚かれるのが岩牡蠣のサイズ感。
ずっしりとした重量、開けた瞬間の身のボリューム感は、まさに圧巻。
見た目のインパクトに反して、口当たりはやわらかく、舌のうえで広がるコクと甘み…。
それは単なる“偶然の個体差”ではなく、
3年以上、海のなかで耐えてきた証しとも言えます。
「夏なのに牡蠣?」と思う方にこそ食べてほしい
岩牡蠣は、夏が旬。6月〜8月が一番美味しい季節です。
冬の真牡蠣とはまったく違う味わい、そしてストーリーを持った一粒。
この夏、「せっかくなら良いものを食べたい」と思ったら、
岩牡蠣を選んでみてください。
育てるのに時間がかかるからこそ、食べる時間もゆっくりと味わいたくなる。
そんな“贅沢なひととき”を届けてくれる存在です。