牡蠣出汁ラーメン
―― 冬にこそ、旨みは引き算で伝わる ――
湯気の立つ丼から、
ふわりと立ち上がる香り。
強い油でも、濃いタレでもない。
口に入れる前に伝わってくるのは、
海の奥行きのような旨みです。
それが、牡蠣出汁ラーメン。
牡蠣は「出汁」にしたとき、本領を発揮する
牡蠣の魅力は、
身そのものの味だけではありません。
火を入れたときに溶け出す、
やわらかく、丸みのある旨み。
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角がなく
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塩味に頼らず
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後味がすっと引く
牡蠣出汁は、
ラーメンのスープにすると、
素材の良さが一番わかりやすく表れます。
冬の牡蠣だから、スープが濁らない
水温が下がる冬。
牡蠣は栄養をたっぷり蓄え、
身の密度が高くなります。
その結果、
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雑味が出にくい
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甘みが残る
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余韻が長い
冬の牡蠣で引いた出汁は、
濃厚なのに、重くならない。
ラーメンに必要な
**「最後まで飲めるスープ」**に仕上がります。
合わせるのは、シンプルな素材
牡蠣出汁ラーメンは、
足し算よりも引き算が似合います。
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塩ベース、または薄口醤油
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油は控えめ
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麺は細め〜中細
具材も、
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白ねぎ
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三つ葉
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低温調理の鶏
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牡蠣の低温煮
主役はあくまで、出汁。
だからこそ、
一口目で違いが伝わります。
寒い日に食べたい理由がある
牡蠣出汁ラーメンは、
派手さはありません。
でも、寒い日に食べると、
体の内側から、じんわり温まる。
それは、
旨みが強すぎないから。
冬の夜、
静かに沁みるラーメンとして、
牡蠣出汁はとても正直です。
「ラーメンで伝える、牡蠣の旬」
焼く、揚げる、鍋にする。
どれも牡蠣の楽しみ方ですが、
出汁にすることで、
その年の牡蠣の出来がはっきりわかる。
牡蠣出汁ラーメンは、
冬の牡蠣の完成度を、
一杯で伝える料理なのかもしれません。
冬の海の旨みを、丼一杯に。
牡蠣出汁ラーメンは、
静かに“旬”を語るラーメンです。