岩牡蠣と真牡蠣、どう違うの? 旬も味もぜんぜん違う、ふたつの牡蠣の話
「牡蠣って、いつが旬なんだろう?」
「夏に食べた牡蠣と、冬の牡蠣って、なんか違う気がする…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実はそれ、“岩牡蠣(いわがき)”と“真牡蠣(まがき)”の違いかもしれません。
どちらも美味しい牡蠣ですが、実はまったく別の特徴を持っています。
ここでは、やさしくわかりやすく、ふたつの牡蠣のちがいをご紹介します。
冬においしいのが「真牡蠣(まがき)」
まず「真牡蠣」は、冬の味覚として親しまれている牡蠣です。
11月ごろから出回り、年末年始や寒い季節のBBQ、鍋料理などでもよく使われています。
味はまろやかでクリーミー、クセが少ないので、
焼いても、蒸しても、生でも、美味しく食べられる万能選手です。
スーパーや飲食店でよく見かけるのは、ほとんどがこの真牡蠣。
養殖が中心なので、価格も安定していて、日常使いにぴったりの牡蠣です。
夏に旬を迎えるのが「岩牡蠣(いわがき)」
一方で、「岩牡蠣」は夏の牡蠣です。
6月〜8月ごろに旬を迎え、「夏に牡蠣?」と驚かれることもありますが、これがまた格別の美味しさ。
まず、見た目からして大きい。
ゴロンとした殻の中には、ぷりぷりの身がぎっしり詰まっていて、
ひと口で「これはごちそうだ」と思えるような食べごたえがあります。
味は、濃厚でミネラル感たっぷり。
海の力強さを感じるような深い旨みがあり、生や焼きで食べると最高です。
ただし、天然のものが多く、流通も限られるため、やや高級寄りの食材として扱われています。
どっちがいいの?迷ったときは“季節”で選ぼう
牡蠣は、真牡蠣も岩牡蠣も、それぞれに魅力があります。
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手軽に楽しみたいときは冬の真牡蠣
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贅沢気分を味わいたいときは夏の岩牡蠣
と覚えておくと、季節ごとに違う楽しみ方ができます。
牡蠣は「冬の味覚」というイメージが強いかもしれませんが、
実は、夏にも最高の牡蠣があるんです。
ぜひ、季節ごとの“旬の牡蠣”を味わってみてください。
きっと、同じ「牡蠣」でも印象ががらっと変わるはずです。