【牡蠣と湯と、忠義の酒】
― 赤穂で叶える、大人の“ととのい旅” ―
寒い季節になると、体も心も“じんわり温めたく”なる。
そんなときに訪れたいのが、兵庫県の港町・赤穂。
ここには、旅人の五感をしっとり満たす“三つのごちそう”がある。
1つめは、ミルキーで澄んだ味の坂越(さこし)牡蠣。
2つめは、歴史とロマンが香る地酒**「忠臣蔵」。
3つめは、海辺の湯けむりが誘う赤穂温泉**。
■ 牡蠣は坂越。素材で勝負のごちそう。
冬の赤穂に来たなら、まずは坂越湾の牡蠣小屋へ。
目の前の海から揚がったばかりの牡蠣を、
炭火でじっくり、じっくり焼く。
やがて殻がカタカタと開きはじめ、白い湯気とともに海の香りが立ちのぼる。
この牡蠣は、
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雑味がない
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身は小ぶりでふっくら
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塩気の奥に、まろやかな甘みがある
味付けは、要らない。
そのままでも、海の静けさごと味わえる。
■ 忠臣蔵は、酒でも語り継がれる
坂越の牡蠣に合わせたいのが、
地元・奥藤酒造の日本酒「忠臣蔵」。
赤穂といえば、忠臣蔵。
その名を冠したこの酒は、凛とした辛口の中に、米のぬくもりを感じる一本。
冷やでも燗でも牡蠣に寄り添い、食中酒としての完成度が高い。
「芯のある優しさ」
それが牡蠣と共通する、赤穂の味わいなのかもしれません。
■ 湯につかる。それは、“海と時間に溶けること”。
食べたあとに向かうのは、赤穂温泉。
瀬戸内海を見下ろす絶景の露天風呂で、
ただ、何も考えず、波の音に耳を澄ます。
体が溶ける。
肩の力が抜ける。
酒と牡蠣が、身体の奥でまだ余韻を奏でている。
湯に浸かっているのに、まだ牡蠣の塩気が舌に残っている——そんな体験が、ここにはある。
■ この旅は「贅沢」じゃない。「整う」旅だ。
派手な観光も、煌びやかな料理もない。
けれど、赤穂には
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心が静まる味
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胃にやさしいごちそう
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言葉がいらない湯の時間
が、ちゃんと揃っている。
坂越の牡蠣と忠臣蔵、そして温泉。
それだけで、明日からもう一度がんばれる。